La Cigala ヨーロッパ海老
スペインの夏のバカンスは日本に比べて長く、夏になったらみんなバカンスへ行ってしまうので、夏は何かと友人らと会う機会が少なくなります。そんな本格的な夏が来る前に、友人たちと会うことに♪
マドリードの地元っ子達が集まるマササニャ地区で野外フェスティバルが開催されるという情報ゲット!わいわい集まるにはちょうどいいので、フェスティバルへみんなで行く事になりました♪
そして、この夏のフェスタへ行く前に集まったお店がここ、今回ご紹介するバル『 エル·カングレヘロ El Cangrejero 』です。
歴史を感じるグラス一杯のカーニャ
グラス一杯のカーニャ
バルを一歩入ると左手にステンレス製のバーカウンター。カウンターの後ろは年代物のビールの陶製ピッチャーが飾られ、高く積まれたおつまみ用の色とりどりの缶詰類が並んでいます。
細長いバルの奥には壁半分がタイル張りになっていて、時代を感じる椅子とテーブルが置かれていて、マドリードの本場大衆バルのレトロな雰囲気いっぱいです。
エルカングレヘロの店内
「クアトロ・カーニャス、ポル・ファボール!」
と、小生ビールグラスで4つ注文です。
バルカウンターの中で少しとっつきにくそうな年配の方がカーニャを注いでくれました。なんとも早技でクリーミーな泡立ちをしたカーニャ(生小ビール)は素晴らしい♪
「ここのカーニャすごいだろ?」
と、友人の一人。
聞けばこのバル、友人のお父さんが昔通っていたお気に入りバルだそう。
バルのお隣に今も残るレンガ煙突の正体は?
お店のお隣にレンガの煙突
「あれ見てごらん!何だか分かる?」
外へ出て見上げればびっくり!レンガの古い煙突が隣の建物の屋根から見えるじゃない!このレンガの煙突は、マドリードの地ビールとして有名な『 Cerveza Mahou マオウ・ビール 』の旧ビール工場の煙突なんだそう。
このバルは旧マオウビール工場がお隣さんだったのね。
Cangrejero y Mahou juntos desde 1937
『 Cangrejero y Mahou juntos desde 1937 〜カングレヘロとマオウは1937年から共に〜 』
バルの店内を見渡すと、こう示された趣のある貴重なタイルの看板をみつけました。そして旧ビール工場で使われいたという貴重な物も展示してありました。
旧Mahouビールのお隣さんだけに、Mahouビールに関しては知り尽くしているという感じ。どうりで注ぎ方もピカイチな訳ね!
マドリード市内にあるマオウ・ビール旧工場の現在
現在のABC新聞社ミュージアム
ちなみにこのマオウ・ビールの旧工場は、現在では『ABC新聞社ミュージアム』になっています。ABC新聞社はスペインで大手の新聞社のうちの一つです。
私はまだこのミュージアムに入館したことがないのですが、旧ビール工場の古い建物の内部はどうなっているか興味津々です。
バルの店名カングレヘロ(蟹)の由来は?
Mariscos 魚貝店の文字も
バルの入口上にも「Mariscos (魚貝)」の表示が今も残っています。なんでも昔は魚貝専門店だったらしく、蟹や海老といった海産物を生きたまま販売していたそう。
マドリードは地理的にスペイン中央内陸部にあるので、当時としてはマドリードで新鮮な海産物の取り扱いはとても貴重なことだったようです。
Gambas! みんな大好き海老のボイル!
カスティソな老舗バル
El Cangrejero エル·カングレヘロ 老舗バルの店構え
あれやこれや、バルの歴史を嬉しそうに話す友人を見て、さっきビールを注いでくれた怖そうな店員さんは無言のままだけれど何となくその表情は嬉しそう♪
聞けば、この方はお店のオーナーさん。一見無口で怖そうなのですが、実は心があったかい下町人情的なまさに《カスティソ Castizo = 生粋のマドリードっ子 》なオーナーさんでした♪
スペインの大都市として急速に発展し続けるマドリードの片隅に、今も昔ながらの雰囲気を大切に営業し続けているマドリードの生粋伝統的な親父バル♪
ほんといい味出してます。
これかも頑張って続けてもらいたいなっ♪
バル情報
El Cangrejeroエル·カングレヘロ
Calle de Amaniel, 25, Madrid
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