スペインが誇るプラド美術館は1819年11月19日に開館し、2019年で200周年を迎えます。
世界三大美術館とも言われるマドリードの美しい街路樹に囲まれるプラド美術館は、ベラスケス、ゴヤ、エル·グレコなど、世界的水準の高い芸術作品、そして歴代の王家のコレクションが所蔵されている、芸術を愛する方達にとって憧れの美術館です♪
世界三大美術館とも言われるマドリードの美しい街路樹に囲まれるプラド美術館は、ベラスケス、ゴヤ、エル·グレコなど、世界的水準の高い芸術作品、そして歴代の王家のコレクションが所蔵されている、芸術を愛する方達にとって憧れの美術館です♪
プラド美術館のはじまり
200周年記念を迎えるプラド美術館
プラド美術館は1819年に《Real Museo de Pintura y Escultura》として311点の作品が一般公開されたのが始まりだそう。その後名称変更され《Real Nacional de Pintura y Escultura》。そして現在の《Museo Nacional del Prado(ムセオ·ナシオナル·デル·プラド)》になりました。
プラド美術館200周年特別展
特別展 Museo del Prado 1819-2019, Un lugar de memoría
先日11月19日に、200周年記念に向けてスペイン国王フェリペ6世とレティシア王妃が特別展の開会式典にご出席され、特別展「Museo del Prado 1819-2019 Un lugar de memoría」が正式に開催されたと、TVニュースで流れました♪
動画出典元:https://www.youtube.com "Museo Nacional del Prado 200 años"
200周年記念の特別展だけあり、どんな作品が展示されているのか興味津々!ちなみにこの特別展は、2018年11月19日〜2019年3月10日までの予定です。3月以降は、200周年記念の次の特別展が予定されています。
プラド美術館前は長蛇の列
プラド美術館ゴヤの入口
雨の合間の秋晴れのマドリード。特別展が始まったばかりなので、入場者の混雑を覚悟しつつプラド美術館へ足を運んでみたら、なんと、ゴヤ門の入口から入場するには、ベラスケス門の入口近くまで長蛇の列になってるじゃない!想像以上の長蛇の列です。
プラド美術館ムリージョ門の入口
比較的いつも空いているムリージョ門の入口へも行ってみたけれど、やっぱり長蛇の列です。聞けば、私が訪れた11月23日の他、24日、25日は、200周年記念開催で特別入場無料日だったみたいです。先着で記念コインをもらえるようでした。
【追記】
日を改めてプラド美術館の200周年特別展へ訪れました。その時のプラド美術館200周年
特別展の鑑賞レポートを追記しておきます。
プラド美術館を考案した王女
María Isabel de Braganza como fundadora del Museo del Prado
プラド美術館の創設者 マリア·イサベル·デ·ブラガンサ王妃
〜プラド美術館公式パンフレットより〜
プラド美術館200周年特別展を一歩中に進むと、マリア·イザベル·デ·ブラガンサ王妃 La reina María Isabel de Braganza の絵画 (258x174cm) が、「ようこそ芸術の世界へ!」と迎えているよう。もともとスペイン王カルロス3世の命によって建てられた博物学貯蔵施設だった建物を、美術館へと創設した芸術を愛する王妃です。
絵画の中の王妃の右手には未来のプラド美術館、そして左手にはプラド美術館の設計図。ブラド美術館は1819年に開館しましたが、その一年前の1818年、わずか21歳でこの世を去った在りし日の王妃が描かれています。( López Piquer, Bernardo1829)
プラド美術館特別展の名画
Pablo Picasso, Desnudo Tumbado, 1964
Jerusalén, The Israel Museum
パブロ·ピカソの横たわる裸婦 イスラエル美術館 ヘルサレム
また、ベラスケスが描いたスペイン王フェリペ4世の肖像画と、ピカソの描いた全く同じフェリペ4世の肖像画も並べて展示されていて、同じ構図でもタッチや表現の違いをじっくり鑑賞できます。
この夢のような展示はやはりプラド美術館200周年ならではでしょうか♪
この他、スペイン内戦下のプラド美術館のコレクションの救出を物語る写真や展示物。各国の賓客や芸術家たちがプラド美術館を訪れている写真など、見所の多い、多すぎる、特別展示会になっています。
プラド美術館のパンフレット
プラド美術館200周年特別展のパンフレット
プラド美術館常設展のパンフレット2018-2019(嬉しい日本語もあり♪)
プラド美術館 地図 常設展パンプレットより
※プラド美術館の館内地図は、公式サイトからPDFで入手できます。
プラド美術館の入館方法
美しいヘロニモ教会に面するプラド美術館ヘロニモス門入口
団体や入場券をすでに持っている方は、プラド美術館の裏手にあるヘロニモス門の入場口(公式地図PDF)からアクセスできます。入場チケットをオンラインで事前に購入しておくと、待ち時間が避けられるので楽チンです!
→プラド美術館公式オンライン事前チケット予約
ヘロニモス門の入口からプラド美術館に入ると、右にクローク、セキュリティー、ミュージアムショップ、セルフサービス式 "Cafe Prado カフェ·プラド" があります。
プラド美術館200周年の特別展は、ヘロニモス門の入口のセキュリティーを通過後、すぐ左側の通路を進んだ特別展示会場 Edificio Jerónimos Sala A, Bで開催されています。
【追記…2019年2月】
ゴヤ門の入口の階段を上がった美術館の入口は、現在は工事中で入場できないようでした。ゴヤ門の入口(地上階)チケット売り場でチケットを購入したら、ヘロニモス門の入場口からプラド美術館に入場します。
ちなみに私はマドリード美術館の年間パスを持っているので、私の場合はゴヤの入口の下にあるチケット売り場へ行き、優先ラインからチケット交換窓口へ。そこで年間パスと身分証明書を提示して、プラド美術館の入場券と交換してから入館します。
プラド美術館200周年特別イベント
プラド美術館 ベラスケスの扉前
11月24日にプラド美術館200周年を記念してのイベント開催に向け、この日のベラスケス門の入口は、白いスクリーンで覆われていました。
プラド美術館の歴史を表現したマッピングが映し出されると聞いたので、映像用スクリーンかなぁと思います。さらに花火も打ち上げられるそう。この日にマドリードにいらっしゃる方は必見です!
プラド美術館の歴史を表現したマッピングが映し出されると聞いたので、映像用スクリーンかなぁと思います。さらに花火も打ち上げられるそう。この日にマドリードにいらっしゃる方は必見です!
絵画のようなプラド美術館周辺
プラド美術館の壁と周辺の風景
200周年記念のために、プラド美術館全体が絵画風スクリーンで覆われています。美術館沿いの街路樹を歩いていた時、水々しい緑の芝生と紅葉した落ち葉、絵画風スクリーンとが一体化したような風景を発見! 絵画の世界に私が入り込んでしまったような、素敵な錯覚を満喫です♪
ゴヤの入口付近の絵画と列に並ぶ入場者たち
美術ファンならずとも、マドリードへ訪れる機会があったら、プラド美術館の常設展はもちろん、200周年特別展もお見逃しなく♪
プラド美術館情報と一言メモ
秋色に染まるロマンチックなプラド美術館前
閉館2時間前から無料でプラド美術館に入れます。ですが、プラド美術館はとても広いので、ゆっくり鑑賞した方なら2時間では少ないでしょう。また、無料入場時は長蛇の列を並ぶこともあります。薄暗い時間帯、人通りの少ない時は注意しましょう。
Museo Nacional del Prado
国立プラド美術館公式サイト
https://www.museodelprado.es/
★サイト内に日本語案内もあり♪
【所在地】
Paseo del Prado s/n
28014 Madrid
902 10 70 77
【美術館開館時間】
月〜土:10時〜20時
日・祝:10時〜19時
1月6日、12月24日、31日:10時〜14時
(閉館30分前まで入館可能)
【閉館日】
1月1日、5月1日、12月25日
【アクセス】
地下鉄 Banco de España、Atocha
バス 9,10,14, 19, 27, 34, 37, 45系統
国鉄 Atocha
【お役立ち館内設備】
ミュージアム·カフェ Cafe del Prado
ミュージアム·ショップ
ミュージアム·ブック·ショップ
オーディオガイド
コインロッカー
医務室
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