Dehesa del Carrizal
en Retuerta del Bullaque, Ciudad Real
マドリッドから南へ約70kmに位置する世界遺産の古都トレド。そして更にトレドから南西へ進むこと80km。現在、スペインワイン保護原産地呼称のトップ格付け "Vinos de Pago/ヴィノス·デ·パゴ/VP" (単一ブドウ畑限定高級ワイン)として認定されているのは17ボデガ。
今回はそのうちの一つ、2006年にヴィノス·デ·パゴに認定された「Dehesa del Carrizal デエサ·デル·カリサル」を訪ねました。
仏人の彼はボルドーに近いワイン産地で生まれ育ち、ご実家もブドウ栽培とワイン造りを営んでるそう。生まれた時から葡萄畑のある環境に育ち、ボルドー大学で醸造学と経済学を専攻し、その後は南米アルゼンチンのメンドーサや米国カリフォルニアで修行されたワイン·エキスパートです。
今回はそのうちの一つ、2006年にヴィノス·デ·パゴに認定された「Dehesa del Carrizal デエサ·デル·カリサル」を訪ねました。
トレド駅からボデガへ
マドリッドのアトーチャ駅から高速電車でトレド駅まで33分。アラブ装飾がエキゾチックなトレド駅を出ると、背の高くてすらりとしたボデガ責任者のピエール氏が出迎えて下さいました。ボデガまで車で約1時間。到着するまでピエールさんとお喋りです。仏人の彼はボルドーに近いワイン産地で生まれ育ち、ご実家もブドウ栽培とワイン造りを営んでるそう。生まれた時から葡萄畑のある環境に育ち、ボルドー大学で醸造学と経済学を専攻し、その後は南米アルゼンチンのメンドーサや米国カリフォルニアで修行されたワイン·エキスパートです。
乾いた広大な土地というイメージの強いカスティージャ=ラ·マンチャ州だけど、ボデガに近くにつれ、少々湿気を含むしっとり感のある空気、地中海性森林風景へと辺りの様子が変わっていきました。
この日の朝のボデガ周辺はびっくりするくらいの霧でボデガがどこにあるかわからな〜い。敷地内をゆっくり進むと、この冬最後の剪定区画のぶどう畑の奥に、やっとボデガらしき建物が見えてきました♪
霧の広がる中、ボデガに到着
白壁の重厚感のあるボデガ
深い霧に包まれるボデガとぶどう畑
あらら、ボデガはどこ?
この日の朝のボデガ周辺はびっくりするくらいの霧でボデガがどこにあるかわからな〜い。敷地内をゆっくり進むと、この冬最後の剪定区画のぶどう畑の奥に、やっとボデガらしき建物が見えてきました♪
そう歴史の古くないボデガだけど、白壁がとても立派で重厚感のある建物です。内部はラ·マンチャらしい鉄細工の装飾に古い木製の大きな扉、細部に骨董風タイルとセンスの良さを感じます。
パゴワインの生まれるぶどう畑を歩いて
樹齢30年のカベルネ·ソーヴィニョン
1987年に植えられたカベルネ・ソーヴィニヨンを始め、その後シラー、メルロー、テンプラニージョ、シャルドネ、ペティ・ベルド品種が栽培されています。
【ぶどう畑データ】
土壌:大きな石、粘土質、砂などを含む多層で酸性度が高い(長期熟成に適す)
標高:800m-900m
年間平均降水量:700mm
畑の向き:北から北東、西陽は背後の山に隠れる
栽培方法:Espaldera 垣根仕立て
ピエールさんとぶどう畑を歩きながら、パゴ·ワイン要因=地域の特徴を伺います。
「標高、土壌、トレド山脈、タホ川とグアディアナ川、そしてボデガに隣接するカバニェロス国立公園 (Parque Nacional de Cabañeros) は、私達のワインにとても重要な要素です。この国立公園は、在来種のシイノシシや鹿、クロハゲワシ、イベリアオオヤマネコなど貴重な野生動物が生息する保護区に指定されている際立った自然環境です。そんなマイクロ気候のある土地で理想の葡萄栽培を可能にし、上質で個性豊かなワインを造っているのです。」
とお話し下さいました。
「標高、土壌、トレド山脈、タホ川とグアディアナ川、そしてボデガに隣接するカバニェロス国立公園 (Parque Nacional de Cabañeros) は、私達のワインにとても重要な要素です。この国立公園は、在来種のシイノシシや鹿、クロハゲワシ、イベリアオオヤマネコなど貴重な野生動物が生息する保護区に指定されている際立った自然環境です。そんなマイクロ気候のある土地で理想の葡萄栽培を可能にし、上質で個性豊かなワインを造っているのです。」
とお話し下さいました。
こだわりのワイン造り
樽貯蔵庫
ぶどうの収穫は全て手摘み→専用冷蔵庫で冷却→振動機にかけらる→さらに手作業でブドウ選択→発酵タンクへ送られます。発酵槽はコンクリート製、ステンレス製、木製の樽とタイプも様々です。発酵後は全て樽熟成されます。
シャルドネ種から造られる白ワインは、アルコール発酵後樽の中で澱と共に数ヶ月間バトナーシュされてじっくり造られます。
2010年に現在のオーナーに代わり、ワイン造りもずいぶん変化したそう。以前の発酵槽は大きなステンレスタンクが主流だったのに対し、現在はステンレスを幾つか撤去して木製の発酵槽を増やすなど、これまで以上に良質なワイン造りを目指しているとのことでした。
装い新たに洗練されたパゴワイン
テイスティングワイン
貴重なVPワインをテイスティングさせて頂きました♪
☆Chardonnay F/B 2016
★MV 2014
★Syrah 2013
★Cabernet Sauvignon 2013
★Petit Verdot 2014
★Colección Privada 2013
★MV 2014
★Syrah 2013
★Cabernet Sauvignon 2013
★Petit Verdot 2014
★Colección Privada 2013
私がこのボデガのワインをきちんとテイスティングするのは約10年ぶり。記憶にあるのは樽香の強い濃厚なワインでしたが、今回試飲してみて、その飲み心地の良さと控えめになった樽の感じなど、全体的にエレガントなワインへと進化した印象です。
ここ最近、装い新たにラベルのデザインも変わり、これからどんなワインになっていくのかな〜って楽しみです♪
ここ最近、装い新たにラベルのデザインも変わり、これからどんなワインになっていくのかな〜って楽しみです♪
霧が晴れて青空に、ミクロクリマを実感♪
青い空と白壁が美しいワイナリー
午前中ボデガへ到着した時は深い霧でボデガの周囲は見えなかったけど、テイスティングを終えて外に出ると、あら〜、青空が眩しい良い天気!すっかり霧が晴れて明るくなっていて、ボデガ周辺景色が一望です。
本当にボデガのすぐ後ろは国立公園の山。ボデガと葡萄畑が山に囲まれているのが一目瞭然じゃない!暑く乾いた大地ラ·マンチャ州のイメージだけど、緑豊かなマイクロ気候がここにはあるんだなぁ〜と再確認です♪
ワイナリー情報
Dehesa del Carrrizalデエサ·デル·カリサル
www.dehesadelcarrizal.com
ボデガ見学インフォメーション
www.dehesadelcarrizal.com/visitas-y-enoturismo
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